コテツ 工事日記
最近、工事をさせていただいたお家は
猫を飼われているお宅が多いんです。
犬ではなく猫です。
偶然だと思うのですが、猫ちゃんに縁があるようです。
犬も猫も両方飼っておられるお宅もありましたが、
工事で訪問すると猫ちゃんが出迎えてくれる事が続いています(笑)
私は現在、犬を飼っています。ですが
犬派か猫派と聞かれれば「両方派です」と答えます!
幼き頃に猫を飼っていました。
もう30年ほど前になります・・・
もうずっと昔・・・まだ小学生だった頃
小さな家に住んでいました。
当時、犬を飼っていましたが、小さな家なので勿論犬は
外で飼っていました。
当時は現在と時代が全然違います。家の中で犬を飼っている
という人はほとんどいない時代でした。
ある日、小雨が降る夜
兄が「かわいそうだから・・・」とジャンパーの中から
猫を取り出しました。
家の近くの田んぼのあぜ道で拾ってきた様です。
私は兄が一度家に帰ってきて、またすぐに出かけたのを知ってました。
田んぼのあぜ道で凍えていた子猫をみつけた兄は
家から牛乳を持っていったのです。
牛乳を与えて帰ろうとしたら、ずっとついて来たそうです。
私は「うわーかわいい!!飼おう!!」
と大喜びでした。当時の家は本当に小さな家でしたので
家の中で動物を飼うことは反対されると思ったのですが
だいじょうぶでした。
白と黒の毛色の子猫で、当時TVで「じゃりんこチエ」という
アニメの中にでてくる猫と毛色の模様が似ていたので
「コテツ」と名付けました。
そしてコテツは鳴く事ができませんでした。
「ニャー」と声を出すことができなかったのです。
かわいいあまりにずっとくっついていても
猫ちゃんには珍しく、まったく嫌がりません。
寝ている時もコソコソと布団に入ってきて
私の腕を枕がわりにしていつも寝てました。
何ヶ月か経った頃
コテツは外に出る事を覚えました。
最初は居なくなったと思い
家の裏や空き地を何時間も探しました。
「コテツ~コテツ~」
と何時間も叫びましたが見つかりません。
コテツは鳴けないのでどこにいるのか全然わかりません。
あきらめかけた頃、ヒョコと出てきました。
「コテツ~」
こんな日が何日も続きました・・・
その日もいつものようにコテツは外に散歩に行っていました。
寝る時間になっても帰ってこなかったので
気になりましたが、家の裏の引き戸を少し開けて寝ました。
朝になっても帰ってきていません。
さすがに気になりますが、最近こういう事もあったので
学校に行きました。
帰ってくると、兄が座っていました。
「どうしたん?」
「コテツが車にひかれて死んだらしい・・・」
私はそれを聞いて、声になりませんでしたが
涙がポロポロ、ポロポロ止まりませんでした。
あの時、もっと探していれば・・・
ずっとっずっと後悔ばかりしていました・・・
あれから、、、
猫ちゃんを見るといつも思いだします。
知り合いの猫を長く預かった事もありますが
コテツは特別私になついてくれた気がします。
現在は犬を飼っています。
ロングコートチワワです。
「ココ」と言います。
寝る時は私の腕枕で寝ています(笑)