雨漏り、漏水は本当に怖いんです。 工事日記
最近、漏水のご連絡が多いです。
一番多いのは、浴室ドア前の床がべこべこしてきた
というもの。
在来工法 (タイルの浴室)は数年で防水効果はなくなります。
タイル目地がわれたりする為です。
その為、集合住宅などでタイルの浴室にする場合、
シート防水やアスファルト防水などする訳です。
(ただ、タイルが完全な防水でない為、階下には漏れませんが
浴槽下に溜まっている場合もあります。このお話はまた後日)
一戸建ての浴室に防水シートをしている等は稀ですので
何年か経つとドア前の床が水腐りしてきます。
今回の浴室工事は、何年か前に在来浴室からユニットバスに
交換されていたお家です。床下が漏水しているのでは
ないかという事に加えて、暖かいユニットバスにしたいと
いう事で私共に工事依頼がありました。
まだまだ交換の必要がない程のキレイなユニットバスです。
点検口から覗いた時に以前の天井がそのまま残っていた
事が気になりました。
(余談ですが、集合住宅用の浴室が設置されていました。
集合住宅用は天井高が2mほどで一戸建ての1階に設置する
場合2m20センチの壁に変更します。
一戸建てでそのまま設置しているのを今まで何軒か見た事があります。
終わった工事なので何もいいませんが・・・)
解体しました。
以前この浴室を作った業者さんは見えない事をいいことに
最小限の解体です。
壁の柱も土台もありません。
実はこの写真は掃除をした後
でして、解体した時は木くずが
土のようになってたまっていました。
反対側の壁です。
こちらも柱も土台も
ありません。
以前の壁がほとんど
残っています。
ただ在来工法の浴室を解体した場合、これぐらいは
よくあるんです。
あまりにひどい場合は補強しないといけません。
ですが、以前の残った天井を解体してみると・・・
梁が腐っています。
いまにも外れて落ちて
きそうになっています。
よくみると
梁だけでなく、柱もありません。
1本だけ残っている柱も
紙のようにスカスカになっていました。
勿論、このままユニットバスを組む訳にはいきません。
梁の水腐りは雨漏りによるものでした。
ベランダの土台だけにいつ落ちてもおかしくない状況でした。
外壁をすべてやり替えました。
土台からすべてかわっています。
梁も屋根もすべて
やり直しました。
これで安心して
ユニットバスを組立れます。
勿論、ベランダもFRP防水、
板金工事もしました。
以前の工事でちゃんと解体していたら
もっとはやくに雨漏りに気づいたと思います。
またちゃんと戸建て用のユニットバスにしていれば
天井もちゃんと解体したと思います。
何年後かに他の工事の方が来たとしても
『しっかりした工事をされています。』 といわれる工事を
心掛けたいものです。