システムキッチンの選び方~人気メーカーのレンジフードを徹底比較~
システムキッチンを選ぶうえにおいて、どんなレンジフードや食器洗い機、ガスコンロなどの設備を選ぶかは重要な事です。
レンジフードや食器洗い機などの設備は、選んだシステムキッチンメーカー以外から選択する事は基本的にはできません。
例えば、リクシルのシステムキッチンカタログからシステムキッチン本体、パナソニックのシステムキッチンのカタログからレンジフード、クリナップのシステムキッチンのカタログから食器洗い乾燥機・・・というような選び方はできません。
掲載される商品は単品販売していませんので、組み合わせする事ができないのです。
なかには、システムキッチンのカタログに掲載されている商品であっても単品販売をしている商品もあります。
例えば、リクシルのハンズフリー水栓やパナソニックの食器洗い乾燥機です。
水栓は他メーカーのものであっても問題ありませんが、食器洗い乾燥機の場合、他のメーカーから単品注文すると扉面材やドアパネルが対応できませんので、やはり選ばれたシステムキッチンメーカーのカタログから食器洗い乾燥機を選ぶ事が無難です。
同じ事でレンジフードも、前幕板が金属幕板なら、他メーカーの商品でも問題ありませんが、前幕板を扉面材にしたい場合は、選ばれたシステムキッチンのカタログの中から選ぶ必要があります。
システムキッチンを選ぶ上において、各メーカーの設備はどのようなものがあるのか、知っておくことが大事です。
これから紹介するレンジフードは単品販売できない商品です。
各メーカーのシステムキッチンを選ばなければ取付する事ができない、各メーカーイチオシの最新技術が詰まった商品です。
最新のレンジフードを徹底比較
レンジフードはお手入れが楽な商品が主流です。
最新のレンジフードはお掃除が全自動という商品があります。
各メーカーの最新のレンジフードをご紹介します。
全自動お掃除ファン付パナソニック
ほっとくリーンフード
CMでお馴染みのパナソニック全自動お掃除ファン付「ほっとくリーンフード」です。
ファンのお手入れは10年に1回と話題の商品です。
お手入れが10年に1回?と信じられないかも知れませんが、自動で油汚れを吹き飛ばす「油トルネード機能」で、10年間使用してもファンの汚れは1年分しかたまらない設計です。
仕組みはこうです。
①電源をOFFにすると、自動で残置運転になります。
②ゆっくり回転しながら、ファンのオイルを下に集めます。
③回転終了間際にファンがトルネード回転。たまったオイルを吹き飛ばします。
④汚れはラクウォシュプレートに集まります。
ラクウォシュプレートのお手入れは1年に1回、食器洗い乾燥機に入れるだけです。
ラクウォシュプレートやファンもワンタッチで着脱できますので、お手入れしやすいデザイン・設計です。
また、エコナビ搭載で、換気風量を自動で調整して省エネです。
調理センサーでコンロ上の調理物の温度を検知し、調理に合わせて換気風量を切り替えるため、手動運転に比べて約36%節電できます。
(メーカー希望価格は幅750㎜→208000円、幅900㎜→228000円 ※実際の価格は工事会社により違いますが、定価より割引されます。)
ファンのお掃除不要
LIXIL よごれんフード
LIXILの最新レンジフードはファンのお掃除不要「よごれんフード」です。
フード内部の面倒なお掃除から解放される理由は、
①油煙の吸引を整流板が加速
②高速回転するディスクが吸い込んだ油煙を空気と油に分離
③粉砕された油は遠心力で飛ばせれ、オイルトレーへ
お掃除が面倒なファンには油がほとんど届かないというものです。
油の排出も少ないので外壁も汚れにくくなっています。
普段のお手入れはフードの整流板をサッと拭き掃除。
またオイルトレーの油を取って洗うだけ。
回転ディスクのお手入れは3カ月に1回程度で大丈夫です。
(メーカー希望価格750㎜→176000円、900㎜→196000円※実際の価格は工事会社により違いますが、定価より割引されます。)
ファンフィルターを自動洗浄
クリナップ洗エールレンジフード
クリナップ「洗エールレンジフード」です。
このレンジフードは上記の「ほっとくリーンフード」や「よごれんフード」のように油を汚れを吹き飛ばし、ファンのお手入れを軽減するというものではなく、フィルターとファンを自動で洗うという業界初のレンジフードです。
①給湯トレイにお湯(40~45℃)を入れて本体にセット
②洗浄ボタンを押すと集めた油汚れを自動洗浄(約10分)
③排水トレイの水を捨てる
フィルターとファンを一体化させた新構造のファンフィルターを浸け置き洗いし、お湯を掻き揚げる動作によって生じる水流を繰り返し衝突させる事で汚れを除去します。
月1回の洗浄で約10年間ファンフィルターを取り外さずにお掃除が可能です。勿論、ファンフィルターを交換すれば引き続き自動洗浄をご使用できます。
また自動洗浄することで月に一度手洗い洗浄した場合と比べかなりの節水になります。
さらに、ECOボタンを押すだけで、調理物の温度を検知し、風量を自動調整し節電します。
一般的なシロッコファンに比べるとLED照明や省エネモーターを含めて最大約86%も消費電力を削減できます。(メーカー調べ)
(メーカー希望価格750㎜→183000円、900㎜→198000円※実際の価格は工事会社により違いますが、定価より割引されます。)
お求め安い、お手入れ簡単なレンジフード
各メーカーの最新技術のレンジフードをご紹介しましたが、やはり価格は高くなります。
お手入れは必要ですが、ファンがワンタッチ着脱のもっとお求め安いレンジフードがあります。
価格的にも最も人気のあるレンジフードです。
パナソニック「スマートフードⅡ」
換気連動・常時換気・フィルター付き・リモコン対応・さっとれるファン
(メーカー希望価格750㎜→112000円、900㎜→131000円※実際の価格は工事会社により違いますが、定価より割引されます。)
LIXIL 「SERフード」
換気連動・常時換気・フィルターレス構造・ワンタッチ着脱ファン
(メーカー希望価格750㎜→125000円、900㎜→140000円※実際の価格は工事会社により違いますが、定価より割引されます。)
エコタイプもあります。
クリナップ「とってもクリンフード プレミアム」
換気連動・常時換気・リーフプレート・お手入れサイン・省エネモーター・ワンタッチ着脱ファン
(メーカー希望価格750㎜→150000円、900㎜→165000円、ステンレス→185000円※実際の価格は工事会社により違いますが、定価より割引されます。)
これら各メーカーのレンジフードはすべてファンがワンタッチで着脱できるお手入れ簡単なレンジフードです。
スタイリッシュでフード照明はLEDを採用しています。
すべて換気連動システムを搭載していますので、ガスコンロやIHクッキングヒーターなどの加熱機器が連動システム搭載の場合、加熱機器を使うだけでLED照明が点灯しファンが回ります。
加熱機器を消化後、3分間換気を続けた後に自動で停止します。
これらのレンジフードも基本的には単品販売できませんので、各メーカーのシステムキッチンをリフォームする事で取付が可能です。
システムキッチンを選ぶ基準の一つが使い勝手のいい設備
システムキッチンを選ぶにあたり、本体だけでなく、使い勝手のいい設備も一つの基準になります。
ここまで各人気メーカーのレンジフードをご紹介しましたが、設備はレンジフードだけではありません。
ガスコンロやIHクッキングヒーターなどの加熱機器、食器洗い乾燥機・水栓もあります。
ガスコンロや水栓は単品販売している物も多く、別メーカーから組み合わせもできますが、システムキッチンには長期保証の制度もあり、別メーカー分は対象外になる場合があります。
システムキッチンを選ぶにはやはり実際に見てさわれるショールームに行くのが一番です。
最新のレンジフードに興味を持たれた方は是非お近くの気になるメーカーのショールームで体験してください。