以前に工事をした施主様より
「トイレの壁がいつ頃からか、へこんできた様に思うのですが・・・」
と電話がありました。私は最初「??」でした。
施主様の家のトイレの壁はプラスターボードですので
「ボードは衝撃にはあまり強くはないので、何かぶつかってしまったというような事はないですか?」
と聞くと、「そんな覚えもない」との事。
「こんな事で電話をするのはどうかと思ったのですが・・・」
と言われましたが、4年前にトイレのクロス工事をしたのは私共ですし、少し気になったので、すぐに見に行きました。
そして
トイレの壁を見てすぐにわかりました。
壁が湿っている・・・たぶんどこか漏水している・・・
トイレのへこんできたという壁は腰の高さぐらいの所が湿ってボードが
ボロボロになっていました。
この壁の裏には洗面化粧台があるので、多分化粧台の漏水であろうと・・・
ただ洗面化粧台を点検しても漏水個所の特定ができない・・・
というのも、この洗面化粧台は床下給排水であり、湿っている壁の高さとあきらかに違います。
施主様の承諾をもらって、トイレの壁をめくりました。
壁はカビで真っ黒になっていました。
やはり給排水管の水漏れではないようです。
給水や給湯管の水漏れは、水を止めない限りずっと漏れています。
当然階下からの苦情はあっという間に来ますし、被害も大きくなります。
階下に被害がなかった事や漏水に気付かなかった事などを考えれば
給水管などではなく、使用した時だけ漏水する排水管ではないかと推察できるのですが・・・
やっと原因がわかりました。
洗面化粧台のミラーと洗面ボールの間のスキマから漏水し壁を濡らしていたようです。
シャワーホースのついている洗面化粧台なので、洗髪したりしている時にスキマに
水が入るのでしょう。
とにかく原因がわかりましたが、トイレの壁の補修やクロス工事。
洗面化粧台もボロボロでしたので、取替工事・・・
とにかく費用がかかります。
「いくらぐらいかかりますか?」
私としても以前工事をして頂いたお客様。なんとか少しでも安くしてあげたい・・・
以前に工事・・・あっ!思い出しました。
4年前も漏水事故の工事で、こちらのキッチンを改修しました。
その時に施主様の損害保険のおかげで施主様の負担もなく無事、工事ができました。
それを思い出しました。
「以前に入っておられた保険会社に問い合わせてはどうでしょう?」
「こんな場合でも使えるんですか?」
「今、電話して頂けたら状況は説明させてもらいますよ」
そして・・・
無事、工事を完了しました。
勿論、損害保険で工事代金はおさまりました。
結果的には施主様の負担なしで、リフォームできましたので、マンションや集合住宅に
お住まいの方は是非、損害保険の加入をお勧めします。
言っておきますが、私は保険会社の回し者ではありません。念の為・・・(笑)
リクシル ピアラ750です。
新しいクロスと扉の色がマッチしています。
洗面ボールが深く使いやすくなっています。