在来浴室からシステムバスの工事依頼があり、在来浴室を解体しました。
在来浴室とは在来工法、いわゆるタイルの浴室の事です。
タイルの浴室からシステムバスにリフォームする場合、
システムバスの設置寸法を確保するようタイルをハツリます。
勿論、給排水工事もしないといけませんので、
設置寸法が確保されている場合でもタイルはハツリます。
タイルも老朽化すると、目地やひび割れから漏水しますので通常、タイルの浴室は
腰のあたりの高さまで基礎の上にブロックが積まれています。
その上にタイルが貼られています。
このタイルをハツルのは大変な仕事で非常に体力を使います。
何度やってもタイルの浴室の解体工事の後はヘトヘトになります。慣れる事はありません。(笑)
ですが今回の解体は簡単にできました。
というのも、壁が空洞になっていたのです。
(右の写真です。)
写真を見てわかると思いますが、角の柱がありません。
この柱は2階まである『とおし柱』で非常に重要な柱です。
この部分はうすい外壁だけで家を支えています。
窓サッシからの雨水なのか浴室タイルからの漏水なのか
わかりませんが、とにかく家を支える重要な柱がありません。
本来ならブロックを積んでいる部分ですが、積んでいるのは一面だけです。
積んでいない部分は木造である為に、漏水して木材に水が染みてぼろぼろになり・・・
このようなケースは
『お風呂工事のポイント』にも書いてあるのですが、実はあまり珍しい事ではありません。
大袈裟でなく2軒に1軒は柱がボロボロです。
今回はシロアリではなく漏水が原因のようです。
幸いにも今回施工するのはノーリツさんのグラシオという商品。
外壁を開口して専用出窓をつくる商品です。
外壁の解体が簡単に済みました!!
勿論、柱はすべて補修しました。
この『グラシオ』という商品、増築をしなくても1サイズ大きい
浴室ができるという商品。
完成したらまた施工例でアップします。
http://www.noritz.co.jp/product/bathroom/glb