システムキッチンリフォーム~成功のコツ~
キッチンをリフォームしたいと思っても、どう選べばいいのかわからないと思われている方も多いと思います。
システムキッチンリフォームは高額なお買い物です。
リフォーム後に、「こうすればよかった」と後悔する事の無いようにしなければいけません。
水まわりの中で、使う頻度が最も多いのがキッチン。
それだけに、
「もっと収納できるようにしたい」
「もっとデザインのいいキッチンにしたい」
「食器洗い機が欲しい」等々
ご要望も多いと思います。
「以前システムキッチンのリフォームしたのですが、パックだったのであまり選べなかった」
という声を耳にする事があります。
そんな事はありません。
システムキッチンのリフォームは細かな所まで選べます。
シンクの位置、取っ手の形、コンロ、換気扇、水栓・・・何種類もある商品から選ぶ事ができます。
カタログ外の商品からでも、設置可能な商品ならば選ぶ事ができます。
また、最近のシステムキッチンは、ひと昔前と比べ、どのメーカーの商品もスタイリッシュで多機能になっています。
「お皿を吐水口の下に入れるだけで、お湯がでるハンズフリー水栓」
「お掃除不要なレンジフード」
「電動で降りてくる吊り戸棚」
なんてひと昔前には夢のような商品も、現在では設置する方が非常に多く、快適な空間にシステムキッチンにリフォームする事ができています。
勿論、最新の設備ばかりを選べば予算も膨らみます。
必要な設備、必要ない設備を考え、予算とのバランスを見ながら選んでいく事が大事です。
システムキッチンリフォーム~商品の選び方・基本仕様編~
数あるシステムキッチンを選ぶにあたり、大まかな事として、
・価格
・機能
・デザイン
ではないでしょうか。
この優先順位は各お家によって変わるものと思います。
まずシステムキッチンの価格ですが、システムキッチンは価格帯で大きく3つに分かれます。
・普及グレードクラス
・中級グレードクラス
・上級グレードクラス
です。他にも賃貸住宅などのオーナー様向けに、コンパクトキッチンなどのシンプルクラスがあります。
価格帯といっても定価ではなく、実際の販売金額です。
実はほとんどのメーカーのシステムキッチンは、普及クラスの定価設定が高く、中級クラスと定価はあまり変わらなくても、実際の販売金額は大きく変わります。
(※タカラスタンダードさんのシステムキッチンはわかりやすく、定価設定を低くして割引率を低くしています。)
一般的な相場金額として、工事代金を含めた金額は、
普及クラスは50万円~80万円
中級クラスは60万円~120万円
上級クラスは100万円以上~
ではないでしょうか。勿論リフォーム会社さんによって違いますし、取り付けるオプションによって大きく変わります。
リフォーム会社さんのチラシに掲載されているのは、ほとんどが普及クラスのシステムキッチンですが、ショールームなどで展示は少なく、ほとんどが中級・上級クラスが展示されている事が多いです。
上級グレードのなかには、高級家具のような商品やドイツ製の製品などもあり、価格も300万円をゆうに超える商品もあります。
※相場金額については、コチラの記事を参考にしてください。
また、システムキッチンは、選ぶ扉柄や収納プランによって価格は変わります。
扉は材質やカラーによってクラス分けをしており、化粧板から天然木やステンレスまで様々な種類があります。
普及クラスのシステムキッチンであっても、選ぶ扉のグレードが高いと中級クラスと同じような金額になります。
収納プランとはシステムキッチンのフロアユニットの収納機能の事で、開き扉タイプ、スライド収納タイプなどがあります。
価格は開き扉タイプが一番お求め安いのですが、スライド収納タイプは足元まで収納できたりしますので、開き扉タイプに比べ、収納力が違う為、最近ではほとんどがスライド収納タイプを選ばれます。
スライド収納タイプの引出には「ソフトモーション」や「サイレントレール」とメーカーによって言い方は違いますが、引出の衝撃をやわらげ、静かに閉まる機能があり、必ず取り付けておきたい機能の一つです。
この機能は普及帯クラスではオプションの場合も多いので必ず確認が必要です。
ワークトップ(天板)もステンレスと人工大理石のトップがあります。
ステンレスよりも人口大理石のトップのほうが価格は高いイメージがありますが、上級クラスのシステムキッチンでは「バイブレーション加工」や「ヘヤーライン加工」などのステンレストップは人口大理石のトップより価格は高くなる場合もあり、一概にステンレスの方がお求め安いとは言えません。
人口大理石のトップの場合、シンクはステンレスシンクか人造大理石シンクを選べます。
ステンレスシンクにした場合、人造大理石のシンクに比べ安価ですが、人造大理石のワークトップとシンクにどうしても接合部分ができる為、お手入れの事を考えた場合、人造大理石シンクの方が、お手入れしやすいです。
お手入れと言えば、ステンレスシンクは傷がつきやすいので、「デュアルコート」「美・サイレントコート」「ささっと仕様」など、これもメーカーにより、呼び名は違いますが、エンボス加工の特殊コーティングがオプションであります。
見た目はさほど変わりませんが、これも必ずやっておきたいオプションです。
人造大理石トップとステンレストップについてはコチラの記事に詳しく書いています。
システムキッチンの選び方~使い安さで選ぶ~
システムキッチンは使い勝手や身長に合わせて、ワークトップの高さを選べます。
メーカーさんのカタログでは
使いやすい高さの目安=身長÷2+5センチ
だそうです。
身長が155センチの方でしたら、77.5センチ+5センチ=82・5センチ
80センチの高さか85センチの高さです。
一般的に流し台とよばれる組み合わせキッチンは高さは80センチ。
システムキッチンの標準は85センチです。
低すぎると腰に負担がかかりやすいので少し高めをお勧めしますが、高すぎると肩や腕に負担がかかります。
ショールームなどでご覧になるときは、必ずスリッパに履き替えて体感する事をお勧めします。
吊り戸もほとんどのメーカーで、3種類から選べます。
吊り戸の高さは使い勝手や天井高などによって変わります。
レンジフードの高さは目安として、下面が床から165センチ~170センチです。
消防法でコンロから80センチ離すと決められてますので、85センチの高さのワークトップでしたら、165センチ以上の高さに設置します。
最近のレンジフードは奥行がワークトップと同じ65センチが多く、あまり低いと頭がゴチンと当たりますので、170センチくらいに設置するのが一般的です。
170センチはあくまで目安ですので、使い勝手のいい高さを設置業者とご相談してください。
吊り戸の高さは、なるべくレンジフードの下面と揃えたい為、レンジフードの下面を170センチにした場合、70センチの高さの吊り戸を取り付けたい場合は天井高は240センチ以上必要になります。
レンジフードと吊り戸の下面を揃えなくてもいいなら、230センチの天井高でも70センチの吊り戸は取付できます。
これでもなにも支障はないのですが、レンジフードの横幅などによっては、レンジフード横の吊り戸は、下面だけでなく側面も不燃仕様にしなくてはいけなかったり、いろいろ制約がありますので、取付業者やメーカー様とご相談ください。
他にも、システムキッチンの奥行は65センチありますので、通路幅によっては使い勝手が悪い場合、奥行60センチに変更する事も可能です。
I型のシステムキッチンだけでなく、L型にシステムキッチンでも変更可能な商品もあります。
ここまで、システムキッチンの価格帯と基本的な使い易さの仕様をご紹介しました。
基本の仕様だけでもまだまだ選ぶことはあります。
システムキッチンリフォーム成功のコツは、現在のキッチンで困っている事、悩んでいる事がなんなのか明確にする事です。
そしてそれを解決する為にはどのような商品がいいのか。
きっと解決してくれるシステムキッチンがみつかります。
システムキッチンはどんどん進化しています。
知らなかった夢のような機能もあります。